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1980年、ヴァイオリニストとして著名な豊田耕児を音楽監督、音楽評論家遠山一行を実行委員長に始められた夏期の2週間にわたる音楽アカデミー(講習会)です。日本の若手音楽家に、世界の超一流の演奏家から直接指導を受ける機会を設けようと、設立されました。毎年その年のテーマにあわせて世界的な芸術家を講師に招き、たとえばヨーロッパのニ一スやシエナ、ザルツブルクのアカデミー、アメリカで言えばアスペンやマルボーロといった夏期講習のシステムを参考に、草津独自のシステムで音楽を学ぼうとするものです。
古来から温泉地として日本情緒豊かな草津は、町のイメージを変える夏の風物詩として、この国際的な音楽祭を歓迎しました。 当初より世界的な音楽家が集まったことや、その音楽家たちから草津アカデミーが称賛されたことから、ヨーロッパでも音楽家の間ではすでに「草津」は世界一級のアカデミーとして評価され、このアカデミーと音楽祭に招待されることは名誉なこととすら言われる程になりました。歴史を重ね、参加した受講生からは、ソロやオーケストラで活躍する演奏家が数多く育っています。 2010年より、新音楽監督に、作曲家西村朗を迎え、新たな時代に踏み出します。尚、遠山一行は、音楽顧問に就任しました。 草津のアカデミーは先生と生徒が同じ土俵で対等に交わる、そんな開かれた場所をめざしています。普段と違う環境で、他の楽器の受講生とも知り合い、マスタークラスの同級生と切磋琢磨し、講師の先生方に励まされ、単に2週間の経験ではなく、その後の音楽家としての人生に大きく影響を及ぼす体験をする機会となります。時には師として教わり、時には友として語り合い、その中で音楽を学び、音楽をする意味を問い直そうとするもので、当初より技術の向上はもとより、多くの人が集まって音楽を創っていくアンサンブルに、より多くの時間がレッスンに割かれてきました。 第11回目からは遠山一行が音楽監督となり、さらに室内楽に充実したレッスンが行なわれるよう配慮されています。翌1991年、草津音楽の森国際コンサートホールが完成しました。天狗山レストハウスで演奏会を行っていた時代と比べると隔世の感はありますが、「将来の音楽家を育てる」という基本理念は揺らぐことなく、今日に至っています。 写真 : ヒンク先生のマスタークラス
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